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X-TRAIL専用のリフトアップコイルサスペンション

X-TRAIL専用のリフトアップコイルサスペンションを製作するにあたり、一番重視したのは粘り強い足回りと乗り心地です。

8年前にX-TRAILのカスタマイズを始めた頃、四駆専門の各社から販売されているリフトアップサスペンションを取り付けていましたが、どのメーカーの物も乗り心地が硬くなり、跳ねる印象を受けていました。中には乗り心地の良いサスペンションもありましたが、数ヶ月でへたりが起きてしまい、耐久性に問題のあるサスペンションもありました。

四駆専門ショップのサスペンションはラダーフレームを前提に作られている為、モノコックボディのX-TRAILには、その硬さがダイレクトにボディに伝達してしまう。柔らかく作れば耐久性が無い。乗用車と同じモノコックボディに合うしなやかで乗り心地をも改善できるサスペンションの製作が必要だと考えました。どの製造元でも、小ロットではとても製造できない。他をあたってほしい。という回答が続いていた中で、日本で自動車用スプリングを最も製造しているのが関西だという事を知り、現在製作をお願いしているスプリング製造工場の門を叩くことになりました。

既存のリフトアップコイルの常識である、線径(バネの鋼材の太さ)を太くして縮み量を少なくしてリフトアップするという方法ではなく、線径は大きく変えない独自の設計を採用しています。これはコストももちろん、取り付けをするメカニックの技量も必要となります。しかし、エクストレイルに理想的なサスペンションを作るには、その方法以外なかったのです。工場での試作、弊社での取付・試乗。体感したデータを工場へ伝え、また試作・取付・試乗を何度も繰り返し、ようやく求めていた「しなやかで乗り心地を損なうことなく、耐久性にも優れたリフトアップサスペンション」968MOTORINGリフトアップコイルの製作に成功しました。

フィールドは、砂利道や草も狩られていないようなオフロードが多く、968MOTORING コイルとオールテレーンタイヤによるリフトアップは必須だと考えています。駐車スペースが限られた場所などでは、斜面に車を停めても車の下を擦ることがなく安全に駐車することが出来ます。 コメント 佐々木勝也